2012年1月20日金曜日

主要国のトップ交代で世界はどう変わるか?(前篇)内向の時代突入で世界の「分散と不確実性」が加速

 

12-01-05 2:18 PM

【テーマ

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】主要国のトップ交代で世界はどう変わるか?(前)内向の時代突

法学政治学研究科教授|

2012

年の論点を読む|ダイヤモンド・オンライン

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【第5回】 2012年1月6日

【テーマ5】主要国のトップ交代で世界はどう変わるか?(前篇)内向の時代突入で世界の「分散と不確実性」が加速――藤原帰一 東京大学法学政治学研究科教授

2012年は、アメリカ、ロシア、フランス、韓国で大統領選挙が行われ、中国は胡錦濤体制から習近平体制に変わるなど、過去に例がないほど世界の主要国で続々とリーダーが交代する可能性がある。では、各国が「国内政治の年」に突入することによって、国際政治にどのような影響を与えることになるのか。国際政治学の第一人者である東京大学法学部政治学研究科・藤原帰一教授に、2回にわたってその行方を聞く。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集長原 英次郎、林恭子)

2012年は内向の時代に突入選挙によって世界の求心力は低下する

――2012年は主要国でリーダーが交代する選挙の年となる。そうしたなかで各国は、外交政策に対してどのような態度で取り組むことになるのでしょうか。各国とも国内世論に有利な政策を叫び、外交は後回しの内向の時代へと突入するだろう。そもそも現在、国際体制における各国の協力が唱えられる一方、現実としてその協力は弱まっている。通貨政策の調整面で国際的な連携が弱まり、各国が独自に自国通貨の調整を行っていることからも明らかだ。また、ユーロ危機がその傾向に輪をかけており、通貨の供給量を自国で調整できないために危機に陥ったギリシャやイタリアが反面教師になっている。実際に、日本の円高対策に向けた協調介入がろくに実現していないことからもお分かりだろう。

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